借金・ローン返済に困ったときの法律ガイド


借りた覚えのない消費者金融からの請求

消費者金融(サラ金)からの借金があり返済が遅れている。また、 突然内容証明郵便で、まったく知らないD社信用保証というところから請求がきたような場合は?

まずは、D社の請求の根拠を確認するとともに、D社に貸金業規制法が及ぶかどうかもあわせて確認しましょう。その確認をしたうえで支払いを行うようにしましょう。

D社の請求の根拠

内容証明郵便が送られてきたということですので、まずそれを見てください。

そうするとそこに、D社がどういった理由であなたに請求しているのかが記載してありますので、それを確認するということです。

おそらく、消費者金融(サラ金)業者がD社に債権を譲渡し、D社があなたの代わりに借金の返済をしたので、あなたにその金額を請求しているものだと思います。

法律的な言い方をすると、D社が求償権を取得したと考えられます。

よって、法律上問題なく、D社が消費者金融(サラ金)業者から、債権を譲り受けていたり求償権を取得しているような場合は、あなたはD社に借金の返済をしなければならないということになります。

ただし、D社が貸金業規制法に違反しているような行為があるのであれば、消費者金融(サラ金)業者やD社を刑事告訴したり、監督官庁への行政処分の申立て等の手段をとることができます。

ちなみに、D社に貸金業規制法の規制が及ぶのかどうかが問題になりますが、それについては次の問題で。

▼関連トピック
1年前にサラ金(消費者金融)からお金を借り利息だけ支払い、利息の返済は毎回2〜3日遅れている。今まではサラ金から特に督促などはなかったが、先日急に1年前から遅滞しているので全額支払えと言われた、というようなケースでは?

結論から言いますと、ご質問の場合は、直ちにサラ金(消費者金融)業者に全額を支払わなくてはなりません。

理由は?

まず、契約書をよく見てほしいのですが、そこに「毎月の返済を1回でも怠れば、直ちに残元本全部と利息を支払う」といった記載がありませんか?

これは「期限の利益喪失約款」と呼ばれているものなのですが、サラ金(消費者金融)からお金を借りる際の契約書にはたいていあるものなのです。

上記の場合だと、毎回返済が2〜3日遅れていたということですので、その最初の返済を怠った時点がこの期限の利益喪失約款にあてはまる場合といえそうです。

サラ金業者はこの「期限の利益喪失約款」にもとづいて、全額の返済を求めてきたといえるでしょう。

なので、あなたはサラ金(消費者金融)業者からの督促に応じて、直ちに全額を支払う義務があるということになります。

たった2〜3日なのにと思うかもしれませんが、法律上は延滞の日数で判断されるわけではありませんので、あとでいやな思いをしないためにも、返済日までにきちんと支払わうようにしましょう。

サラ金(消費者金融)業者の落ち度は?

原則としては、期限の利益を喪失すると、直ちに全額を支払わなければならないのですが、期限の利益を喪失した後、再び期限の利益が与えられたと考えられるとして、全額を支払わなくてもよいとする判例もあります。

これは、貸金業者から借金をしたAさんが、一度は支払いを遅延したものの、その後は半年以上利息の弁済を続け、貸金業者は督促せずに利息を受領してきたという事例です。

裁判所は、貸金業者が督促せずに利息の支払いを請求し続けこれを受領しているという事実を認定し、「いったん喪失した期限の利益を黙示の合意により再度付与して、元金の利用を許容し損害賠償金の請求を一部放棄した」と認定しています(佐世保簡判昭60・9・24)。

ご質問の場合、この事例と類似性がどれくらいあるかは不明ですが、仮に裁判で争った場合には、サラ金(消費者金融)業者があらためて期限の利益を喪失させる旨の意思表示をしてくる前の分については、遅延損害金が発生していないとされる余地がありそうです。

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